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買い物に行った時の話。

レジで小銭を用意しているときに小銭を床に落としてしまった。床を見るとまだ跳ねている 10 円玉 1 枚があったので、それを回収して、自分の中では終わったことにしたつもりだった。

ところがレジに居た店員さんが「大丈夫ですか、レジの下に入っちゃいましたよね?」 とかなんとか言ってきて、私と「いえもう良いんです」「いやいや」といったやりとりをかわすことになった。実の所何枚落としたのかはっきりわからない。たぶんその 10 円玉 1 枚だと思うけど、自分があてにならないことはわかっているつもりなので強く主張はしなかった。

似たようなやりとりを何度も繰り替えした結果、捜索することになったんだけど、店員さんが「失礼します」といってレジ台を動かしたのには正直驚いた。その時レジに並んでいたのは私だけで、店自体も空いていたから出来たのだろう。捜索途中で「いえもう大丈夫ですから」「いやこういうことはきちんと」みたいなやりとりが何度あったかわからない。

最終的に 5 分くらい探しただけで 611 円見つかった (1 円玉、100 円玉、10 円玉、500 円玉がそれぞれ 1 枚)。自分が落としたしてはありえない枚数/額である。最終的に私は 110 円を押し付けられた。最後は「受け取ってください」みたいな感じだった。

500 円玉が出てきたあたりから、近くで様子を見ていた女性が店員さんに何やら話しかけはじめたので、ようやく私は開放された。その女性と店員がどんな話をしていたのかは聞かなかった。それよりも一刻も早くエスカレータに乗って出口に向かうことの方が重要だった。

帰り道、これがなんかの伏線だったらいやだなと思った。